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  • 執筆者の写真謙一 宮本

認知症の患者様の訪問診療について

高齢化に伴い、認知症の患者数が増え続けています。


もちろん、認知症だからといってすぐに生活において大きな支障をきたすわけではなく、毎日、元気で過ごしている方もたくさんいます。しかし、認知症が進行すると、記憶力や判断力の低下から、日常生活を継続していく上で周囲のサポートが必要となります。

私は約10年前に訪問診療をはじめてから、認知症の患者様の訪問診療に力を入れてきました。特に、7年ほど前に「認知症サポート医」となってからは、認知症の予防や認知症の患者様との接し方などについて、近隣住民向けの講演会や勉強会でお話をさせていただいたり、地域で困っているケースについて関係者から相談を受け、外来診療や訪問診療で継続的に関わるなど、様々な活動を行なってきました。

(「笑いヨガ」も「認知症サポート医」としての活動の一環として始めました。)


認知症の患者さんの在宅療養にあたっては、患者様を介護しているご家族と、医師や訪問看護師などの医療チーム、そしてケアマネジャーやヘルパーなどの介護チームが、認知症についての正しい知識をもち、お互いに連携しながら、常に温かい目で患者さんをサポートしていくことが重要です。当院では、厚生労働省が推進しているICT(情報通信技術)を用いた情報共有などを積極的に活用し、文字通り「24時間365日」の連携体制を構築することで、認知症の患者様が安心して在宅生活を続けられるように診療を続けています。


認知症にはさまざまなタイプがありますが、現時点では、症状が劇的に改善するような治療法はありません。認知症の進行を遅らせる薬や、過度の不安や怒りっぽさを抑えるような薬を併用することもありますが、それはあくまで補助的なものであり、あまり薬に頼りすぎずに、日常生活の過ごし方や介護の方法などをみんなで相談しながら、患者様が穏やかに生活できて、介護をしているご家族の負担が軽減されることを目指しています。

当院では、毎週水曜日の午後、精神科の非常勤医師が勤務しています。訪問診療クリニックでの勤務経験が長く、内科全般などの一般的な訪問診療に加えて、ご自宅や施設で生活している認知症の患者様の診療経験が非常に豊富な先生です。そして前述の通り、過度に薬に頼るのではなく、ご家族や医療・介護チームと連携して、日常生活の過ごし方や介護の方法についても常に一緒に考えてくださいます。その診療の姿勢に、私も日々たくさんのことを学ばせていただいております。


このように、当院では今後も認知症の患者様の訪問診療に力を入れていきますので、何かお困り事などがありましたらお気軽にご相談ください。


みやもと訪問クリニック 院長 宮本謙一



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