診療開始から3年が経過しました

当院は、2025年11月1日で、診療開始から3年が経過しました。

当院の診療についてご理解いただき、日頃からご協力していただける数多くの関係者の皆様、そして何より、患者様とそのご家族の皆様のおかげで、無事に3年間診療を継続することができました。職員一同、心から感謝いたしますとともに、今後もできるだけ質の高い診療の継続に努めていきたいと考えております。

さて、開院後の3年間を振り返り、訪問診療の統計データを簡単にまとめましたので報告いたします。

＜開院後3年間（2022年11月～2025年10月）の診療実績＞

訪問診療患者数485人（月平均13.5人の新規患者を受け入れ）

看取り120人（在宅患者108人、施設患者12人）（月平均3.3人）

定期訪問診療6968件（月平均193.6件）

往診1346件（初診を含む臨時の診察）（月平均37.4件）

往診のうち、緊急往診（平日日中の緊急を要する往診）、夜間往診（平日・土曜日の18～22時と6～8時）、休日往診（日曜日・祝日の6～22時）、深夜往診（全ての日の22～6時）を合わせると464件（月平均12.9件）となります。464件中、私が往診したのは418件（90.1%）で、残りの46件（9.9%）は当直医が往診しています。

ただし、看取りの往診については、当直医にお願いしている時間帯を含め、原則として私が24時間365日体制で往診することとしており、今年3月以降の25件の看取りについては全て私が往診して死亡診断を行っております。

なお、当院では在宅患者様の診療に力を入れており、上記の診療件数の約95％は在宅患者様の診療件数となっております（残りの約5％が施設入居中の患者様です）。

3年で約8300件の診察（定期訪問診療＋臨時の往診）をおこなっており、その大部分を院長である私が担っております。約8300件といっても全く実感がわきませんが、患者様からのニーズに応じて日々丁寧に診療してきた積み重ねがこの数字となりますので、微力ながらも自分なりに地域医療に貢献できているのではないかと考えております。

大変ありがたいことに、当院では、開院以降ずっとコンスタントに、様々な関係者の皆様（他医療機関、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、訪問看護ステーション等）から新規の患者様の依頼をいただいております。私の診療スケジュールに全く余裕がないときや、専門的な診療および高度な医療処置が必要などの理由で当院の医療体制では対応が困難なケースでは、新規依頼をお断りすることもありますが、近隣の方で、私の診療方針に合い、私がお力になれそうなケースは、できるだけお断りせずに訪問診療を開始させていただきたいと考えております。

私の気力と体力が続く限り、地域医療に貢献していきたいと考えておりますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。

2025年11月8日

みやもと訪問クリニック

院長　宮本謙一