みやもと訪問クリニック院長の宮本です。
今年もあと数時間となりました。毎年世の中ではいろんなことが起こりますが、2022年は特にいろいろなことがあった気がします。特に、悲しいニュース、衝撃的なニュースが目立った印象です。
残念ながら、2020年にはじまった新型コロナウイルス感染症は、今年も終息しませんでした。12月に入り、これまで感染することが少なかった在宅患者の皆様も次々と感染し、その対応に追われました。幸い、ワクチンを複数回接種している方は、重症化して命に関わることはありませんでしたが、感染をきっかけに在宅生活継続が難しくなる方もいます。やはり、介護が必要な方や、重い基礎疾患をお持ちの方は、できるだけ感染を防ぐことが必要だとあらためて感じています。
当院は、11月1日の保険診療開始以降、地域の多くの関係者の皆様から新規の訪問診療の依頼をいただき、この2か月で100名を超える患者様の訪問診療を開始することができました。私は稲城市のクリニックで2年、その後多摩区のクリニックで3年半、合わせて5年半同じ地域で訪問診療を続けてきたおかげで、関係者の皆様との連携体制ができており、独立開業後もスムーズに訪問診療を開始することができました。全ての当院関係者の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
一時期、たくさんの新規依頼が重なり、新規受け入れが困難となり、せっかくの依頼をお断りすることもありましたが、現在では受け入れ体制は改善されております。
当院は、医師1人、職員数名の小さなクリニックです。そのため、たくさんの患者さんを受け入れることはできませんが、その分、一人一人の患者さんに最初から最期まで丁寧に向き合うことができ、患者さんやご家族の想い、年齢やライフスタイル、人生観などをふまえて、その時その時で最善と思われる治療を話し合いながら決めていくことができるのが、当院の最大の長所です。
来年も、初心を忘れず、一人一人の患者さんに丁寧に向き合っていきたいと思います。
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