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  • 執筆者の写真謙一 宮本

最期まで自宅で過ごしたい。自分らしく。

世間では衝撃的な事件、悲しいニュースが続き、つらい気持ちになっている方も多いと思います。嫌が応にも「死」について考えさせられることが増えていますが、「死」についての否定的な考え方ではなく、前向きに楽しい人生を送るために、「人生最期の時期の過ごし方」についても考えておくことが重要だと思います。


先月末、多摩区内の自治会長さんから個人的に依頼され、「最期まで自宅で過ごしたい。自分らしく。」というテーマでお話しさせていただきました。


各種調査では、自宅で最期を迎えたいという方が過半数を占めていますが、現実には自宅で亡くなられる方は10%台前半でほぼ横ばい状態であり、施設で亡くなられる方は少しずつ増えていますが、大部分の方は病院で亡くなられているという現状があります。まずは、その「理想と現実のギャップ」の原因について一緒に考えてさせていただきました。


そして「アドバンスケアプラニング(ACP)」「人生会議」についてお話ししました。ほとんどの方が地元の高齢者でしたが、ACPや人生会議について知っている方(手を上げた方)は一人もいらっしゃらず、そして当時「炎上」して回収騒ぎとなった例の厚生労働省のポスター(吉本の小籔さんが出ているもの)についても、誰一人として覚えていませんでした。冒頭でも記載したとおり、人生最期の時期の過ごし方を前もって考えておくことは本当に重要だと思いますので、今後まだまだ普及活動が必要だと思いました。


私は「人生会議を行うメリット」をもっと具体的に伝えていくことが必要だと考えています。今回も、私が経験した事例として、在宅で人生会議を開催したことで、難しい病気、重い病状にもかかわらず、最期まで自宅で本人の望み通りに過ごすことができた方についてお話ししました。


最後に、訪問診療(在宅医療)についての具体的な説明と、在宅療養生活における「笑い」の大切さについて説明しました。そして、まだコロナ禍が続いていますので、マスクをしたまま、座ったままで、本当に短時間でしたが、笑いヨガはこういうものであるということを伝えさせていただきました。


今後も、診療の合間でごく限られた時間にはなりますが、こういう機会があれば、人生最期の時期の過ごし方について前向きに考えられるようなお話しをいろんなところでしていきたいと思っています。



最期まで自宅で過ごしたい 自分らしく
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